胃瘻

皆さんは胃瘻をご存知でしょうか。
人が栄養をとるには口から食べ物をとるのは当然です。しかし、何らかの理由で食事ができなくなる場合があります。
一時的に胃腸の機能が低下したり、手術後で食事ができない場合は点滴で血管内から水分や栄養をとります。
脳梗塞の後遺症など長期間になる場合は点滴では限界があります。次の方法としては経腸栄養法があります。鼻から胃まで細いチューブを入れてそこから栄養剤を流しこみます。これも限界があり誤嚥のリスクもあがります。そこで最終的には内視鏡をもちいて胃に直接チューブを入れる方法が内視鏡的胃瘻造設術(PEG)です。胃瘻が安定するまで1週間ほどかかりますが、それ以降は腹部のチューブから栄養剤を注入できます。

内視鏡が入るリスクはありますが、栄養管理は楽になります。自宅での栄養剤の注入も可能です。口からの食事もできればかまいませんし、入浴も普通にできます。なによりも鼻から通るチューブの違和感なくことが患者さんにとって最大のメリットです。
3~4ヶ月ごとに胃瘻チューブの交換が必要となりますが、入院の必要もなく外来でできます。

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