健康診断で胃ポリープと言われたら

検診や人間ドックの胃レントゲン検査(バリウム検査)で胃ポリープを指摘されることがあります。

 

ポリープとは一般的には胃粘膜から隆起(盛り上がって)している良性腫瘍(できもの)ですが、バリウム検査では粘膜から盛り上がっていることはわかってもそれが正確に良性であるかはわかりません。早期胃がんでは隆起しているタイプ(0-Ⅰ、0-a)もあります。すなわちバリウム検査での胃ポリープは癌の恐れのないポリープから早期がんまで含まれている可能性があります。そこで二次検査(俗にいう胃カメラ)が必要となります。

 

内視鏡検査では肉眼的(見た目)にある程度、早期胃がんかポリープか判断できますが、最終的には生検による病理組織診断によります。それで今後の治療方針が決まります。

また、ポリープでも胃腺腫・過形成ポリープ・胃底腺ポリープなどに分類できます。年一回の検診でいい場合や厳重な経過観察が必要な場合もありますのでよく主治医と相談された方がいいでしょう。

また、毎年毎年ポリープと言われたからといって内視鏡検査を受けないことはお勧めできません。なぜならちがう病変をたまたま発見されることがあるからです。いずれにせよせっかく健康診断を受けたのですから無駄にしないでください。

Comments are closed.

Copyright © 2011 消化器内視鏡検査/セカンドオピニオンの平井医院|大阪府和泉市 HIRAI CLINIC. All Rights Reserved.