鼻カメラは見落としやすい?
内視鏡の技術進歩によりファイバースコープが細くなり鼻腔内から挿入できるようになりました。鼻カメラの欠点として病変が見づらいことがあります。そこで細くなると問題になるのは照明度と解像度です。
照明度は明るさで車のヘッドライトのように大きければ明るく小さければ暗くなります。すなわち鼻カメラの光源は小さくなるので暗くなりますが、技術進歩によりかなり明るくなっています。デジタルカメラでおなじみの解像度もおなじでかなり見えやすくなってきました。
最初は戸惑われる先生方もおられるようですが、基本的には操作方法も口からのカメラと同じです。違和感があるとしたら鼻腔内を通ることです。鼻の穴が狭く通らない方もおられますが、頻度はとても少なく100人に1人おられるかどうかです。また、まれに鼻血が出ることもありますが、すぐに止まります。
内視鏡を使った治療には鼻カメラは使えませんが、普段のスクリーニング的なカメラの場合は問題なく使えると思います。
結論から言うと鼻カメラでも今までのカメラと同等と思われます。
逆に耳鼻科でもちいるファイバースコープと原理は同じなので咽頭(のど)の情報は口からのカメラより鼻カメラの方がよく見えることがあります。