PEG:ペグ(経皮内視鏡的胃瘻造設術)とは

経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:PEG:ペグ)とは内視鏡をもちいて胃瘻を造ることです。

一般的に必要な栄養を自力では摂ることができない場合に適応があります。たとえば脳卒中や神経疾患で食事が飲み込めない時や高齢で誤嚥性肺炎を繰り返す場合などです。
内視鏡を使用して胃瘻チューブを挿入します。方法にはいくつかありますが、経口的に内視鏡を挿入し腹壁から胃内に針をさして器具を引き抜く方法や突き刺す方法があります。
また、鼻カメラでも胃と腹壁を何針か固定することで可能です。

利点は中心静脈栄養(ある程度太い血管にチューブを挿入し輸液する方法)や鼻から胃までチューブを挿入して行う経腸栄養の苦痛や拘束から開放されリハビリテーションを積極的に行えます。在宅での管理も比較的簡単で入浴も可能です。

考えられる施行時の偶発症としては出血、腹膜炎などがあります。お腹から針を胃まで刺すのですから胃周囲の血管などが傷ついて出血することがあります。胃のほかに小腸や大腸が傷つき腹膜炎を起こすことがあります。いずれもひどい時は緊急手術になることもあります。しかし報告では約4%にすぎません。
造設後の合併症として胃瘻の周囲皮膚炎やチューブの位置異常、自然抜去などがありますがいずれも重篤ではありません。

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