経鼻内視鏡検査

上部消化管内視鏡の話

  口腔から内視鏡を挿入し食道、胃、十二指腸を観察します。俗に言う胃カメラです。
たとえば胃の集団検診(レントゲン検査)などで異常を指摘された場合に再検査が必要で内視鏡検査へと進みます。
  ファイバースコープという細長いカメラを口から挿入するので、舌のつけ根にスコープがあたるため嘔気(おえっとなる)があり、かなり苦しんだ記憶のある人もいて内視鏡検査に抵抗がある人が多いと思います。
近年は機械の進歩で細径(細い)内視鏡が出てきています。
特に経鼻内視鏡は鼻から挿入することができる内視鏡で赤鉛筆より細いのです。(写真1)

上部消化管内視鏡の話 図1

上部消化管内視鏡の話 図1

昔は解像度が悪く(見づらい)精度に欠けていましたが、現在はかなり解像度がアップしてきました。(写真2)

上部消化管内視鏡の話

上部消化管内視鏡の話

経鼻内視鏡の特徴はなんと言っても嘔吐感が少ないことです。挿入中に医師との会話も可能です。

ですが、止血操作などの内視鏡を用いた処置はできません。また手術前に切除範囲(どこまで胃を切るか)を決めたり、詳細に胃の中を観察することには不向きです。
一般的にはスクリーニング検査(異常をひっかける。)などによくもちいられています。

当院では経鼻内視鏡のみを行っています。

内視鏡の感染防止対策

  内視鏡検査は直接的に身体の中を調べる検査です。近年内視鏡を介した感染の報告がされてきました。その為、感染対策には万全を期して、当院では一般的感染対策である「スタンダードプリコーション」(注1)の考えから行っています。
すなわち、内視鏡の洗浄・消毒は専用の内視鏡洗浄装置を導入しており(写真3)、1件の検査が終わるごとに内視鏡を洗浄・消毒しています。

内視鏡の感染防止対策

内視鏡の感染防止対策

 また、組織を採敢する「生検かん子」は全てディスポーザブル(使い捨て)のものを使用しています。消化器内視鏡検査は消化器病変の診断に欠かせない検査となっていますが、それにより不利益になってはどうしようもありません。

当院では感染事故を防止するためにガイドラインに沿った最善策を講じています

注1:患者の血液、体液は感染源の可能性があるものとして取り扱う

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