糖尿病のインスリン療法

昔は糖尿病でインスリン注射を始めるとなると糖尿病の末期状態でどうしようもないと思われがちでした。現在はインスリン療法の考え方もかなり変わってきたようです。

 

糖尿病の治療では、良好な血糖コントロールを保つことがとても大切です。数々の糖尿病薬を内服していてどうしても血糖値やHbA1cが下がらない状態が長期間継続していると数々の合併症を起こしてきます。

また、インスリン療法の開始が遅れると膵臓のインスリン分泌細胞の破壊が進んでいくようです。

 

患者さん自身の血糖コントロールが悪いからインスリン注射までしなくてはいけないと思われがちですが、逆にコントロールを良くするためにインスリン注射をすると考えたほうがいいかもしれません。今までがんばっていた膵臓のインスリン分泌細胞を少し休ませてあげるとも考えられます。

 また、一度はじめてみてどうしても続けられなければ中止しても悪くはないと思います。

 

インスリン療法の導入基準はHbA1c7.5-8.0%です。使うインスリンの種類は何種類かありますのでその人にあったものを選ぶ必要があります。

 

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